彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)
〈『あなた方』と言え、馬鹿者。〉
「え?」
〈他の3人が妬くだろう?〉
「獅子島さん・・・・!」
若干、優しくなったような語尾。
それが少し嬉しくて、うなずきながら返事をする。
「失礼しました。烈司さん、モニカちゃんんと、百鬼さんと・・・獅子島さんの期待に答えます!」
〈ふん・・・・わかればいい。〉
気づけば、一緒に聞いていた円城寺君の表情も落ち着いてる。
ヤマトもヤマトで、指でオッケーマークを作っていた。
〈気をつけろよ。〉
「はい、気をつけます!」
冷たいと思ったけど、獅子島さんも優しいのね~
〔★凛の好感度が上がった★〕
〈何かあれば、俺に電話しろ。遠慮することはない。〉
「ありがとうございます。わかりました!」
〈だからといって、必ず出るとは限らんがな。〉
「え?」
それってつまり・・・・
(・・・・・・・・出ない可能性もある?)
〈俺は現場にはいかんから、怪我もするなよ。じゃあな。〉
「え!?はあ!?ちょ、獅子島さん!今のは、どういう意――――――――――!?」
プっ!
ツーツーツー!
私の質問に答えることなく、通信は途絶える。
「・・・。」
切れた電話を耳にあてたまま思う。
「・・・凛道・・・」
「うはははは!獅子島はん、ひねくれとるとは思っ取ったが、かなりひどいのぉ~!」
(まったくだよ・・・・!)
同じように、私の携帯に耳を近づけていた円城寺君とヤマトが・・・円城寺君の方が微妙な顔で固まっている。
多分、円城寺君は私と同じ気持ちだと思う。
(かけてもいいけど、助けてはくれないのか・・・)
わかるけど!
私、男の子として総長してるから、甘えちゃいけないのはわかるけど!
(やっぱり、獅子島さんって苦手・・・・!!)
そう思い知らされた瞬間だった。
〔★凛の好感度は下がった★〕