彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)
もちろん、いたのは瑞希お兄ちゃんだけじゃない。
「声が戻ったのかよ!?」
(この声は・・・蛇塚・・・・!?)
〔★ムカつき度も増した★〕
なにかに驚いてるような声で、蛇の目の頭が何か言ってる。
「おい、行くぞ!」
「待って、円城寺君。何か話してる!聞いてからの方が~」
「はあ!?ビビってんのかよ!?」
「大河、静かにしろ!」
《そうだ。・・・したっ・・・もいい。・・・ない空っぽ・・・・じゃ、きれ・・・ないだろう?》
《俺が・・・だっ・・・か・・・!?》
「うはははは~耳をすませば~何が聞こえて~・・・なんてゆーとった、カンナちゃん??」
「あたしにふるな!凛、なんて言ったんだ?」
「わかりません。」
〔★聞き取れなかった★〕
なにか、大事なことを言ったみたいだけど、円城寺君のせいで聞えたなかった。
「うははっは~大河のせいで聞えんかったわ~!」
「まったくだぜ。なんか重要なことだったかもしれねぇーのに・・・」
「な!?そんな悠長なことしてたら、瑞希さんが危ないだろう!?」
「せやかて、瑞希はんがしゃべってんでー!?なんぞ、重大な~」
そう言って、手を耳にあてて耳をすませるヤマト。
それに私達も合わせて盗み聞きを再開するが
《凛は、可児の良さをわかったから、オメーらが可児を大事に扱わないことに腹を立ててたんだ。お前らは可児を、邪魔者として、追い出したつもりでいるみてぇーだが、逆だ。》
《《《え?》》》
《見捨てられたのはオメーらだ!お前らSHIELDは、可児に捨てられたんだよ。》
「これ重大な話かのぅー!?」
「ど、どうかな・・・?」
聞えてきたのは、私と可児君の話。
(もしかして、私が可児君を連れ帰った話をしてる?)
〔★もしかしなくてもだ★〕