彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「敵は凛道1人だけだ!後ろの連中も、数合わせのコスプレーヤーで~!」




「そのセリフ、これ見ても言えんのか?」





蛇塚からの言葉を受け、彼らも敵の前で帽子と制服をとった。




バサ!


バサバサ!


バサッ!




「う!?爆裂弾の円城寺!?」

「高千穂カンナもいるぞ!?鬼姫だ!」

「つーか、あのデッカイのは誰だ!?」


「大河、高千穂、ヤマト!?」

「なんで爆裂弾が、龍星軍の特服を!?」




現れたのは、まっさらな龍星軍の特攻服を着た面々。

瑞希お兄ちゃんと蛇塚のセリフに答えるように、ビシッとした顔と声で3人は言った。




「鎮まりやがれ、馬鹿共!龍星軍の高千穂カンナの推参(すいさん)!」

「同じく、凛道蓮とはなれ合わないが、瑞希さんのために龍星軍になった円城寺大河だ!」

「うはははは!どーも、五十嵐とかいて『ごじゅうあらし』読みマース!ヤマトでーす!」


「「「「「最後誰だ!!?」」」」」



〔★知名度の差が出た★〕




「お前ら・・・お前ら、まさか!?龍星軍に・・・・!?」





事情を理解した蛇塚が、一歩後退する。




「なんだよ、あれ!?中学生1人じゃなかったのか!?」

「1人暴走族が、爆裂弾連れて来たぞ!」

「なんで、あの伝説の、龍星軍の特服をあいつらが・・・!?」




こちらを見て敵が驚いてるが、どうでもいい。




(私の目的は、奴らをびっくりさせることじゃない。)




部屋の中を見わたす。

テーブルと机とベット以外何もない部屋。




(ん?ベット!?)




人がいた。

思わず二度見したら、目があった。





「瑞希お兄ちゃん!!」

「凛!」

(いた!見つけた!)





探していた瑞希お兄ちゃん発見!





「瑞希お兄ちゃん~!!」




嬉しくて、ホッとして駆け寄ったら~




「な、なんだコラ!?」

「行かせないぞ!」

「え?」




行く手を遮るヤンキーボーイ達。

イラッとしたので言った。






「ああ―――――――!?天の川の川気どりかっガキィ!!?重し抱かせて、しずめたろかっ!!?どけ!!」

「「ひっ!?す、すみません!!」」






ちゃんと言ったら、どいてくれた。

よかった。




〔★殺し文句である★〕



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