彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)
「そ、そんなぁ!!」
(あんまりだ!一週間ぶりなのに、あんまりだ!)
「い、行っちゃうの、瑞希お兄ちゃん!?」
気づけば、追いすがっていた。
「きょ、今日お仕事じゃないですよね!?なのに、なぜ!?」
「うっ・・・・だから、1人病欠になったから足りないんだよ。」
「病欠!?」
「そう。忙しいから、休みのやつが代わりをしなきゃダメだろう?」
「ダメじゃないよ!サッカーでも、レットカード受けて退場した人の代わりを補充しないじゃない!?」
「スゲー例えだな。」
〔★凛も必死だった★〕
「わがまま言うな、凛。なんかお土産買ってきてやる。」
「で、でも!」
「俺、聞き分けの良い、素直な子が好きなんだけどなぁ~」
「うっ!?」
(あ、悪魔!)
ニヤリと笑い菜が言う姿を見て思う。
この人は小悪魔だ!
そんな顔されたら、そんなこと言われたら!
(ますます惚れちゃうジャーン!!)
「凛、返事は?」
「うっうっ・・・・行ってらっしゃいませ・・・・!」
「よいよし、いい子だ!じゃあな、凛!烈司、後任せたぞ~?」
「はいはい、行ってこーい。」
「大河も高千穂も、ゆっくりしていけよー!またな!」
そう言うと、笑顔を残して瑞希お兄ちゃんは出て行ってしまった。
「瑞希お兄ちゃん・・・・クスン。」
「元気出せよ、凛?」
〔★凛はがっかりしている★〕
「マジすか、瑞希さん・・・今日休みだから長く一緒に入れると・・・」
「オメーもかよ!?大河!?」
〔★大河もがっかりしていた★〕
(お兄ちゃんがいなくなったパーティーは、お箸やスプーンなしでご飯を食べるようなもの・・・)
〔★それらを使わない国もある★〕