1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
恥ずかしくなり、思わずパッと引き離して、綾瀬の顔を見ると…真っ赤になっている綾瀬が顔を上げた。
「ごっ…ごめんなさい…!!」
消え入りそうに呟くその顔を見て、パッと口元を押さえた。
真っ赤になっている自分の顔を、綾瀬に見せたくなかったから…。
間近で見た綾瀬の顔からは、分厚い眼鏡が無くなっていて、大きな二重の目、長いまつ毛、真っ白な肌。
今まで見た中で、一番と言っていいくらい…キレイな女の子だった。
俺は…一目で恋に落ちてしまったんだ……。