1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
部活が終わり、梨花に電話を掛ける。
呼び出し音が2回なったところで、可愛い声が聞こえる。
「俺だけど…今部活終わったよ。
今から部室のシャワー浴びて行くけど大丈夫?」
『まだ真紀ちゃんと一緒だよ~♪
今駅前のショッピングモールに居るの。
もうそろそろ真紀ちゃん、帰るらしいから、ちょうど良かった!』
「じゃあダッシュで行くから、俺が行くまで宮本さんと一緒に居て!
他の男に声掛けられても、付いて行ったらダメだからね。」
『誰も声なんて掛けないから!
じゃあ待ってる♪』
電話を切ると、祐太と先輩たちがニヤニヤしながら、こっちを見ていた。
「未来が女に骨抜きになるなんて……。」
と先輩。
聞こえないフリをして、ダッシュで準備をした。