1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
訪れた撮影日
~~未来side~~
俺の腕の中で、すやすやと眠る梨花を見つめ、長い髪を撫でた。
俺…梨花と………。
先ほどの梨花の表情を思い出し、顔が熱くなるのが分かる。
「ぅ…ん……みらい?」
まだ眠そうに目を擦りながら、梨花が俺の名前を呼ぶ。
そんな姿も可愛くて、ギュッと抱きしめた、
「なぁ。梨花…身体大丈夫?
ほら…梨花初めてだったから…俺、途中から加減できなくて…ゴメン…。」
「何で謝るの?
そりゃ初めは痛かったけど…逆にその痛みが現実なんだって思い知らされて…
むしろ……」
「ん?むしろ何?」
俺の言葉に小さい声で呟いた。
「未来を私のものに出来た…感じ?」
そう言うと、梨花は腕を伸ばし、俺の髪に触れた。