1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「は?今から??」
『いや…無理なら良いんだけど。』
ダメな訳がない…けど…。
パッと壁に掛かった時計を見ると、19時を過ぎた頃だった。
もう辺りも暗くなってきているし…。
「俺がマンションに行こうか?」
『未来の家に行ってみたい。
ダメ??』
「ダメじゃない!
けど…もう暗くなるから、俺が迎えに行く。それで良い?」
『うん♡分かった!
待ってるね♡』
ベッドに散らばっている洋服を少し片付け、階段を降りてリビングに行き、
「ちょっと出かけてくる!
すぐ帰るから。」
と母さんに一言告げて、梨花のマンションへと向かったのだった。