1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
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「……い、っみら……い、……未来。
こんな所で寝てたら風邪引くよ。」
いつの間にか、ソファーで寝てしまっていた俺を、梨花が上から覗き込んでいる。
お風呂から上がったのか、頬が赤く染まり、髪も濡れている。
お風呂上がりの梨花の石鹸の匂いに、俺の理性は飛ぶ寸前。
グッと梨花の腕を引き、自分の胸に顔を埋もれさせた。
「梨花いい匂い。
同じシャンプーの匂いっていいね。」
そう言って、更に腕に力を込める。
「みら……い。
苦しいよ……。」
「ごめん。もう我慢できない。」
そう言うと、梨花を抱えて寝室のドアを開けた。