1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~


*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*..


「……い、っみら……い、……未来。

こんな所で寝てたら風邪引くよ。」



いつの間にか、ソファーで寝てしまっていた俺を、梨花が上から覗き込んでいる。


お風呂から上がったのか、頬が赤く染まり、髪も濡れている。

お風呂上がりの梨花の石鹸の匂いに、俺の理性は飛ぶ寸前。


グッと梨花の腕を引き、自分の胸に顔を埋もれさせた。




「梨花いい匂い。

同じシャンプーの匂いっていいね。」



そう言って、更に腕に力を込める。



「みら……い。

苦しいよ……。」




「ごめん。もう我慢できない。」




そう言うと、梨花を抱えて寝室のドアを開けた。


< 188 / 484 >

この作品をシェア

pagetop