1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
ギュッと拳を握り、


よしっっ!!


と自分に気合を入れ、バタバタとRENに近づいた。




「おはようございます。

RENさん、今日はお願いします。

今回はRENさんに負けないように頑張ります。」



すると…一瞬大きな目を、更に大きく見開いたRENさんがフッと笑った。


その笑顔に釘づけになっていると……




「RiNちゃん、今日は気合入ってるね♪

でも…俺も負けないよ?

今日は本当の恋人同士みたいに、幸せな気持ちにするからね。


今日は1日【蓮】って呼んで?」



は??

いやいやいや~~~~~年上で、カリスマモデルのRENさんを名前で呼ぶなんて…恐れ多い…。



「呼び捨てなんて…恐れ多いです。」



「じゃあ俺はRiNって呼ぶから。

今日は負けないんでしょ??

恋人同士は、名前で呼び合うと思うけど……?」



あっ……そうだ……。



仕事に私情を持ち込まない。

RENさんは恋人…。

よしっっ!!




「じゃあ蓮って呼びますね。

私の事は、梨花でお願いします。」

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