1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
許せない
~~未来side~~
RRRRRRRRRRR……
机の上に置かれた携帯が鳴った。
知らない番号が携帯のディスプレイに表示されている。
「誰だ…?」
一瞬躊躇いながらも、携帯を通話状態にした。
「はい。」
『鴻上未来くん??』
「そうですけど……誰ですか?」
電話からは、低く落ち着いた男性の声がした。
『梨花ちゃんの彼氏さんだよね?
俺…今日撮影が一緒だったRENと言います。
実は…いや、詳しくは会って話したいから、今から言う住所に来てくれないかな?
梨花ちゃんも一緒なんだ。』
「は?梨花も一緒なんですか?
………分かりました。
…すぐ行きます。」
何でRENと一緒なんだ?
イライラしながら、やりかけの数学の宿題を投げ出して、コートを羽織る。
指定された場所は、俺の家から、歩いて15分程の場所だった。