1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
犯人探し
次の朝、梨花を連れて自宅へ戻ると、母さんが玄関まで飛んできた。
あらかじめ昨晩のことを伝えておいたので、梨花の青あざだらけの顔を見て、
母さんがギュッと梨花を抱きしめた。
「梨花ちゃん…。
大丈夫だからね。未来も居るし、私たちも居る。
梨花ちゃんが嫌じゃなければ、ずっとこの家に居て良いんだからね。」
「由紀子ママ…ありがとう。」
梨花が目に涙を浮かべ、ペコリと頭を下げた。
「じゃあ梨花、部活終わったら、すぐ帰ってくるから、美咲と母さんと居て?
いい??」
「うん。分かった。
未来も部活頑張ってね。」