1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「ばっっ……!!してねぇ~よ喧嘩なんて!
ただちょっと考え事してただけだよ。」
つまんね~のぉ~と口を尖らせる祐太の横で、中村が
「ちゃんと綾瀬さんと、仲良くやってるの?」
と、先程のからかう様な感じではなく、少し心配そうに聞いてきた。
「そこは全然問題ない。
喧嘩はしたとしても、別れることはないよ。
俺達が別れるとしたら、俺が振られた時だな……。」
クスッと中村が笑って、
「ご馳走さま~心配して損した!」
「でも…あれだけ綾瀬とベタベタしてて、
未来に告白してくる女子が一向に減らないのは何でだ??」
祐太が不思議そうに口を開く。
「そりゃ、鴻上くんの優しさと綾瀬さんへの態度見てたら、こんなイケメンが一途で、二人が羨ましいって思うよ。
付き合いたいとか、綾瀬さんから鴻上くんを奪いたい訳じゃなくて、
純粋に好きっていう気持ちを伝えたいだけなんだよ。」