1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
顔を真っ赤にしながら、中村が力説した。
「あはは。中村さん。
褒めてくれてアリガトウ!」
俺がニッコリ笑うと、中村もニッコリ微笑み返した。
「じゃあ俺、そろそろ帰る。
腹減ったし…。」
俺がそう言うと、
「じゃあ、みんなで何か食べて帰ろうよ♪」
中村の提案に、祐太や先輩たちが
「「行く~~~~っっ!」」
と言う中、俺だけ
「ごめん…。
俺…彼女を家で待たせてるんだ。」
というと、中村が一瞬寂しそうな顔を見せたが、すぐパッと明るい口調で
「そっか!じゃあまた今度ね。」
と言った。
みんなにバイバイと手を振り、急いで学校を出たのだった。