1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「早速本題に入るんだけど……。
その前に…梨花ちゃん、あの後大丈夫だった?」
「はい。
蓮さんからマンションに送ってもらってから、朝まで付いていました。
今朝は部活だったので、俺の家に居ます。
母さんと妹が付いているから、大丈夫です。」
そっか……と蓮が呟くと、俺の方に向き直って、話し始めた。
「昨日のことなんだけど…ちょっと人を使って調べて貰った。
梨花ちゃんを公園で襲おうとした男は、警察に捕まる時、
『頼まれてやった』
と言っていたんだ。
でも…警察では、梨花ちゃんのファンだったと言い張っていたらしい。
でも調べたところ、男が昨日まで頻繁に連絡を取り合っていた女が居たんだ。
男にその女の名前を言ったら、一瞬顔色を変えたけど、
知らないの一点張り。
多分…その女の指示で動いたって事で、間違いないと思う。」