1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「話の内容は、言わなくても分かるよな?」
俺は宮本を睨みつけたまま、なるべく穏やかな声で言った。
「さぁ……?
私に告白でもしてくれるのかしら…!?」
クスリと笑いながら、宮本が言った。
「……冗談言うな…。
俺は梨花しか好きじゃないっ!
お前…梨花と仲良いんじゃなかったのかよ。
何で梨花をあんな目に遭わせた?
今日だって…学校では、あんなに仲良さそうにしてたじゃないかっっ!?」
俺が一気にいうと…
「梨花は好きよ。
でもそれは、鴻上くんと付き合う前までの話。
私も鴻上くんの事が好きだったのよ。
美人で、頭もよくて、その上鴻上くんまでなんて…ズルい。」
俺のせい…?
梨花が襲われそうになったのは……俺のせいなのか……!?