1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
宮本が後ろの席ということに、警戒しながらも、冬休み明けに宮本が言っていたような
【梨花と別れる傾向】
というのは、全く無かった。
何も仕掛けてこない宮本を不審に思っていたが、時間が経つにつれて徐々にその気持ちも薄れて行った。
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高校総体も終わり、部活を引退した3年生。
これからは受験一色になる。
夏休みまで、あと1週間…という頃。
靴箱に1通の封筒が入っていた。
薄いブルーの封筒を見て、
『ラブレターか?』
と、あまり気にも留めず、バッグの中に詰め込んだ。
部活を引退してから、梨花が仕事がないとき、毎日のように図書館で勉強して帰っていたが、
今日は進路のことで担任に呼ばれているらしく、
先に帰っているように言われた。