1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「あら。
梨花ちゃんのご両親は、素敵な方たちなのね。
でも私だったら、そんなに頭良いのに、勿体ないなぁって思っちゃうけどね。」
「どうせ俺が嫁にもらうから、勉強は俺が頑張れば良いんだよ。
じゃあ…着替えてくるから。」
【嫁】と自分で言っておきながら、恥ずかしくて赤くなっている顔を隠すように、2階へ上がった。
後ろから
「さすが…私と秋くんの息子だわ。
カッコ良すぎるわ。」
なんて言葉が聞こえたのを、聞こえないフリした。