1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
『言ったでしょう!?
私は鴻上くんが欲しいの。
1週間後の終業式の日に、返事を聞かせてくれる?』
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放心状態でベッドに座り込んだまま、携帯を握りしめ、ブルーの封筒を机の引き出しにしまい込む。
これで宮本は…何をするつもりなんだ……。
俺じゃ梨花を守れないのか…?
考えれば考えるほど、思い浮かぶのは梨花の笑顔ばかりだ…。
キラキラと笑う梨花の笑顔が大好きで、
泣いている顔も…
怒っている顔も…
拗ねている顔も…
恥ずかしがっている顔も…
梨花……。
俺は…梨花の笑顔を守りたい…。