1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
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とうとう終業式の日を迎えてしまった。
今日は仕事があるとのことで、梨花は終業式が終わると直ぐに、マネージャーの藤本さんの車で現場に向かってしまった。
俺は…屋上に向かっていた。
扉を開くと、そこには宮本が柵にもたれ掛り立っていた。
「……宮本。」
宮本がゆっくり振り返る。
「鴻上くん。
返事を聞かせてくれる?」
ニッコリと微笑んで、宮本がそう言った。
「……答えなんて…はじめから決まってる。
俺は梨花と別れる気なんてない。
梨花は…俺が守るから。」