1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~


.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*..


とうとう終業式の日を迎えてしまった。


今日は仕事があるとのことで、梨花は終業式が終わると直ぐに、マネージャーの藤本さんの車で現場に向かってしまった。



俺は…屋上に向かっていた。



扉を開くと、そこには宮本が柵にもたれ掛り立っていた。




「……宮本。」



宮本がゆっくり振り返る。


「鴻上くん。

返事を聞かせてくれる?」



ニッコリと微笑んで、宮本がそう言った。




「……答えなんて…はじめから決まってる。


俺は梨花と別れる気なんてない。

梨花は…俺が守るから。」


< 241 / 484 >

この作品をシェア

pagetop