１位の彼女と２位の俺～嘘から始まる恋～

梨花を手離せない自分が、梨花と梨花の夢を、どうやって守るんだ。



あんなにモデルの仕事が好きで、毎日楽しそうにしてるのに…俺が梨花のモデル人生を奪うのか……！？




「蓮さん……。

俺……知ってます。



この解決方法。

でも…蓮さんにお願いがあります。



何があっても、梨花の事…支えてあげてくれませんか？


俺よりもモデルとしての梨花は、

蓮さんの方が分かってあげられると思うんです。



お願いします。」




蓮さんに向かって、深々と頭を下げる。



「未来くん。

何を１人で抱え込もうとしてるの！？

俺にも頼ってくれて良いんだよ。

もう俺にとっては、君も大事な友達だと思ってるんだよ。」



蓮さんは不安そうな瞳で覗き込んでくる。



「大丈夫です。

梨花の事……お願いします。」