1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
夏休み……確かに未来は私を好きで居てくれた。
愛してくれていた。
最後に未来と身体を重ねた夜、
……いつも優しく私を抱く腕が、どこか余裕がなくて……。
「…ゴメン…梨花。
俺…今日余裕ないかも……。」
いつもより激しいキスに、私も応えながら、何も考えられなくなって……
「……梨花……。
……………愛してる。」
普段は軽々しく口にしない
【好き】
【愛してる】
って言葉を…その夜は、何度も何度も囁かれ、
未来の腕の中で、何度も何度も抱かれた。
あの時の未来の言葉に嘘はなかったと思う。