1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「先生!私やっぱり受験します!!
東大っっ!!
今から勉強して間に合いますか!?」
決心してすぐ、凄い勢いで職員室に入り、担任にそう宣言すると、
担任は呆気に取られたように、持っていたコーヒー入りのマグカップを落としそうになる。
「……っっっっっ!!!
綾瀬っっ!!やっとその気になったかぁ~~~っっ!!
大丈夫だ。
お前は基礎も応用も申し分ない。
今からでも、十分間に合うはずだ。」
未来は以前、東大の理科三類を受けると言っていた。
理三と言えば、他の大学の医学部にあたる。
さすがに未来を追いかけて、医学部を受験するまでは考えていないが、私の興味のある学部で、東大に挑戦してやる!!
もう一度…未来に振り向いて貰うべく、私の東大受験の勉強の日々が始まった………。