1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
それからの私の追い込みは、半端なかった。
藤本には
「東大生がモデルって、絶対に話題になるでしょ!?」
と誤魔化して、仕事の量をセーブしてもらった。
蓮さんから連絡が来た時に、未来と別れた事を告げると、そこから頻繁に連絡をくれるようになった。
勉強も仕事も無理をするな。
だとか、
辛くなったら、俺に弱音を吐いて良いんだよ。
とか…その言葉にどれだけ救われたか分からない。
蓮さんは、いつしか心の支えになってくれていた。
一人っ子の私にとって、蓮さんは兄の様だった。
周りの励ましもあって、無事に東大に合格することが出来た。