1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「私…ニューヨークの空港で、偶然未来に会ったの。
5分くらいしか話せなかった。
10年間探して探して、ほんの5分だけ…。
でもね…その5分だけで、自分がどれだけ未来に会いたかったのかを、思い知らされたわ。」
そう…未来の顔を見ただけで、胸がギュッと締め付けられるような感情が湧き上がって、
未来の腕の中に居ると、とても安心する。
未来の匂いを嗅ぐと、懐かしい気持ちになる。
未来の声を聞くだけで、泣きたいくらい切ないような…うれしい気持ちになる。
「私の体と心全部が、まだ未来を忘れてない。
この10年、蓮には本当に助けられたし、支えてもらったのに……甘えてばかりでゴメンナサイ。
蓮から言われた言葉嬉しかったよ。
でも私、幸せになるなら…未来となりたい…。」