1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
蓮が苦しそうに口を開いた。
「俺…あの時は写真見て、動揺して…こんな写真が世間にバレたら仕事無くなるなぁ…とか、そんな事しか考えられなかったんだ。
未来くんから『梨花をヨロシクお願いします』って言われて、少なくとも未来くんが何かするって分かってたのに……助けられなかった。
未来くんに頼ってしまったんだ。
俺が弱いばっかりに、未来くんを見つけることも、梨花にこのことを話すことも出来なかったんだ……本当にゴメン……。」
何で言ってくれなかった…とか、私に蓮を責める資格なんてないじゃない……。
蓮も10年間、苦しんできたんだ。
「ごめん…蓮…。
蓮も苦しんできたのに怒鳴って。
私、今度未来に本当のこと聞く…。
蓮…もう苦しまなくていいよ。
ありがとう。教えてくれて。」
早く…早く……未来に会いたい。
会って、本当の事が聞きたい…。