1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
蓮から衝撃の事実を聞いた翌日の夕方。
知らない番号からの着信。
「はい。」
『……梨花?俺…未来だけど。
今電話大丈夫?』
私の大好きな人の声が、携帯越しに聞こえる。
「大丈夫!っていうか待ってた!
今すぐ会って10年前のこと説明して!!」
『………分かった。
じゃあ今夜、飯でも一緒にどうですか?』
ククッと笑い声と共に、優しい声で未来がそう言った。
「喜んで♡♡」
よしっっ!
今度こそ、未来の口から、本当の事を聞くんだ。
未来との電話を切った後、まだ随分時間はあったのだが、ウキウキと身支度を始めたのだった。