1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
未来のその苦しそうな表情を見て、未来から目を逸らせなかった。
「俺……梨花と付き合ってた1年間が本当に楽しくて、幸せだった。
真紀が梨花と蓮さんの写真を公表するって言ってた時も、
初めは……
【絶対俺が守る】
って思ってたんだ。」
あ………また………違和感……。
未来は真紀ちゃんの事を
【真紀】
…とそう呼んでいるんだ。
頭の中を黒い考えが過ぎる。
もしかして……と思う反面、
絶対に違う……と思おうとしている自分が居る。
そんな私の考えに気づくはずもなく、未来は話を続ける。
「ずっと梨花に笑顔が戻らなくて、蓮さんが苦しんでいる姿を見てたら……俺…何やってるんだろうって。
梨花と蓮さんの写真を公表しない条件。
それは……梨花と別れて、真紀と付き合うこと。」
嫌だ……やめて……。
それ以上……聞きたくない……。
私の予想を確信に変えないで……。
「俺…今真紀と付き合ってるんだ。
来年の春に…結婚する……。」