1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
昔と変わらない部屋。
机の上に飾ってある写真たての中には、今よりも少し幼い、高校生の真紀ちゃんと私が笑っている。
写真たてを手に取り、真紀ちゃんの笑顔をソッと指でなぞってみた。
この笑顔も嘘だったんだろうか…。
私だけが真紀ちゃんを好きだったんだろうか…。
今となっては何が真実なのか分からない。
「真紀ちゃん、イブの日の話から、未来と付き合うことになった経緯を聞かせてくれる?」
「………分かった…。」