1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
後悔と希望

~~未来side~~


美咲と祐太の結婚式の翌日。


今にも雨が降り出しそうな空の下、俺は真紀と待ち合わせをしている駅へと向かった。



待ち合わせの15時よりも、随分早く着いてしまった。




あの日……


ニューヨークの空港で、ソファーに腰かけ、下を向いている梨花を見かけた。



顔なんて全然見えなかったのに…一瞬で梨花だと分かった。



早くこの場を立ち去らなければ……という想いとは裏腹に、身体は全く動いてくれなくて、




その下を向いている顔を……

ただ上にあげて欲しい…。



あのキレイな茶色い瞳で

俺を見つめて欲しい…。



と願うような気持ちで立ち尽くしていた。


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