1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
俺の願いが通じたのか、梨花も俺に気づき、泣きながら抱きついてきた。
10年前と何も変わらない……いや、10年前以上に洗練された女性になっていて、
その場に居るだけで、誰もが振り向くほどキレイになっていた。
俺は、普段はニューヨークの空港は使用しない。
今回は学会があったため、たまたまニューヨークに来ていたのだ。
だから…まさか、こんな所で会うなんて思っていなかった。