1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
~~真紀side~~


「真紀ちゃんっっ!!」


と梨花が駆け寄ってきた。

よし……これで全員そろった。



この人たちに…

私は伝えなければならない…。




未来が空を見上げ、泣いている姿を見て、今までの10年間が走馬灯のように頭の中を駆け巡り、



それと同時に……


梨花と未来が笑い合っていた時の



【二人の本当の笑顔】


を思い出した。





その時…梨花の実家に電話を掛けて、この公園に来るように話したんだ。




私……まだあの頃のように戻れるかな……。



心のキレイな二人の為に、今度は私が出来ること……。




「梨花、未来。

あのね…聞いて欲しいことが…あるの…。」



声が震えて、最後の方は聞こえるか、聞こえないくらいの小さな声になる。





「私……未来と別れるっっっ!」

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