1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「「え??」」


梨花と未来が、目を見開いて叫ぶ。

先ずは未来の方を向いた……。



「未来、今までずっと私のワガママで10年もの間、縛りつけてて……ごめんなさい。

許して貰えるとは思ってない。

殴って貰っても構わない。


でも…この前、梨花に言われて目が覚めたんだ。

未来なしの生活なんて、もう考えられない…だけど、未来なしの生活に戻らないとダメだよね。



未来…もう別れて、結婚の話も無かったことにしよう。


未来は…もう本当に好きな人の所に戻って良いよ。

……梨花の元に行って良いんだよ。」




「でも俺…真紀の傍に居るって決めたんだ…。」



未来からの予想外の言葉に、一瞬決心が揺らぎそうになる。



きっと未来は5年前のことで責任を感じているのだろう…。
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