1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
それから…今度は、梨花の方を向いた。


「梨花…。

本当に本当にごめんなさい。

私…梨花の気持ちも、未来の気持ちも知っていながら、自分の気持ちだけしか考えてなかった。


未来も梨花も、蓮さんも…みんな相手の幸せを想って、自分の気持ちを抑えようとしているのに…。


なのに…こんな最悪なことしか考えられない私の笑顔、梨花が大好きだって言ってくれた。


私もね…梨花と未来の笑顔…大好きだったの。



でも、私と一緒に居ても、未来は心からの笑顔は見せてくれなかった。

梨花と一緒に居ないと、未来は心から笑えないんだよ…。


梨花……私の事許してくれなくていい。いや…許せないと思う。

でも…梨花の前から、姿を消すしか選択肢がなかった未来を許してあげて欲しい……。」



そう言って頭を下げた。
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