1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「なっ……なんか未来が……イジワルっっ!!」
「イジワルな俺は……嫌い……?」
未来はそう言うと、私が返事をする前にグイッと私の腕を掴み、抱き寄せた。
「梨花……もう一度、俺と話をしてくれないか?」
目の前には、未来の胸。
大好きな未来の匂い。
頭の上から聞こえる未来の甘い声。
この目の前で起こっている現実に、クラクラし過ぎて……
私はただ…コクコクと頷くことしか出来なかった……。