1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
もう1度あなたの隣で


~~梨花side~~


未来が突然部屋に入ってきて、私と話をしたいと言った。


でも……

『……多分…俺、相当緊張してる…。』


と未来が切なそうに呟いてから、しばしの沈黙が続いていた。



「………未来…??」



「……あっっ……ごめん。」



そう言うと、未来はテーブルの上に置いてある写真たてを手に取った。



「梨花…俺…高校の時、自分勝手にお前に別れを告げてから今まで、毎日が後悔の連続だった。


後悔っていうよりも…俺は、梨花との楽しかった過去しか見ないようにしてきたんだ。」



写真たての中の幼い二人を、愛しそうに指でソッと触れ、相変わらず切ない顔のままの未来が話し出した。


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