1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
~~未来side~~
俺の想いは、きちんと梨花に伝えた……と思う。
でも…俺の胸に顔を埋めたまま…梨花は一向に話そうとしない。
やばっっ…やっぱ俺……自分勝手過ぎたかな……!?
そうだよなぁ…だってこの前まで、真紀と結婚するとか言っちゃってたんだ…。
【サイテー男!!バチンッッ】
って展開かも……。
沈黙に耐えられなくなり
「……梨花さ~ん??」
と呼んでみると、梨花が小さな声で
「私も……未来が好き…。」
顔を上げた梨花の顔は、涙でグチャグチャになっていた。
でも…こんなグチャグチャな顔でも可愛いと思う。
そして……
「もう1度…未来の彼女にしてください!」
と涙を流しながら、梨花はニコッと微笑んだ。
その笑顔を見たら…もう自然と身体が動いていた。
梨花の頬に優しく触れ、唇を重ねた。