1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
高校の頃、何度も見た未来の寝顔。
隣に居るのが当たり前だと思っていたあの頃。
まさか…離れる時が来るなんて、思っても居なかった。
10代のあの頃よりも、随分と大人になり、男の色気が半端ない未来だけど、
寝顔は今でも、高校の頃のあどけなさを残している。
未来の髪に触れた指先を、そのまま頬へと滑らせた。
未来……。
もう消えることはない……?
ずっと私の隣に居てくれる…?
未来と離れていた時間が長すぎて…不安になる…。
すると…未来の瞳がうっすらと開いた。未来の真っ黒な瞳が私の顔を捉え、
「……そんなに見つめるなよ…。」
と少し眠そうな声で呟いた。
か……っっ可愛い♡♡
久しぶりに見た未来の寝起きの顔も、寝ぼけた声も、私の心臓にいちいちキュンキュンくる。
「だって…未来の寝顔が可愛いから…つい見惚れちゃった♡♡」