1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「「「お母さんっっどうした!?」」」
祐太と美咲と父さんが、母さんの声を聞いて、玄関に顔を出した。
三人とも手を繋いだ俺と梨花を見て……フリーズする。
うん……当然の反応だな……。
「みんな……今まで心配かけてゴメン……。
梨花と……寄りを戻したんだ。」
最後の方は、聞こえるか聞こえないかの声になっていたと思う。
でも…父さんと母さんは大喜び。
美咲は梨花に抱きついて泣いている。
祐太は……いまだに動こうとしない……。
「………未来。歯食いしばれ……」
は??歯???
何で?と聞き返す間もなく、俺の左頬に
バキッッ
と祐太のパンチがキレイに決まった。