1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「……梨花。俺と梨花は大丈夫だよ。
10年離れていても、再会して、こうしてまた一緒に歩いて行こうって決めたんだ。
アメリカに戻って、どうしたら二人が一番良い形で一緒に居られるかを考えるから。」
「……うん。
……未来……もう私の前から、居なくならない……?」
「……もう絶対……居なくならない。
もう二度と離さないから。
約束する…。
これからは不安になる余裕なんてないくらい、幸せにするから。
俺を信じて!?」
「うんっっ!」
そう言うと、梨花の瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
指先で涙を拭うと、梨花の唇に自分の唇を重ねた。