1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「鴻上先生…何だかセクシーな女性の声が向こうから聞こえるんですけど…。」
ちょっと拗ねたような口調で、未来に言うと、少し焦ったように
『あ……あぁ…彼女は同僚なんだ。
たまに食事とか行ってたけど、もう二人では行かないよ。
梨花が心配しなくても大丈夫!
俺は梨花一筋だから♡』
そう…なら良いけど!!なんてその時の電話では言ったのよ!?
でも……気になるじゃない!!
未来ってカッコいいし、頭良いし、優しいし、それに仕事も出来るとしたら……
もしかしなくても、モテまくってるんじゃないの??
そんな環境に居て、本当に10年も私の事を好きでいてくれたのかしら…
なんて…考えだしたら不安になってきて……
こんな事なら、もうコッソリ見に行くしかない!!と思った訳だ。