1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~

私の横をすり抜け、女性がエレベーターに乗って、さっさと下に降りて行ってしまうと、


屋上に残されたのは…


私と未来…二人だけ。




「何で梨花…ここに居るの?」


「・・・・・・。」


そう言うと、私に1歩1歩近づいて来て、フワッと後ろから抱きしめられた。



「この前…電話で話した時から…姿の見えない相手に嫉妬して…ここまで偵察に来てしまいました…。」



「さっきのはただの同僚だよ?」



未来がそう言うと、私の身体を反転させ、未来の方を向かせる。


白衣姿の未来がカッコ良すぎて、真っ直ぐ顔が見れない!!



「俺の事見てよ…梨花。

俺が好きなのは梨花だけだよ。

他の奴なんて、どうでもいい。

偵察でも何でも、今日は梨花に会えてラッキーだったな。」



未来がフワリと微笑む。

< 390 / 484 >

この作品をシェア

pagetop