1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~


19時になる少し前に、未来が帰ってきた。



「ただいま~~」


「お帰りなさい。お疲れ様でした♡」



と言って微笑むと、未来がギュッと抱きしめてきた。


私も未来の背中に腕を回し、胸に顔を埋めた。



————未来の匂い…落ち着く…。



「梨花の匂い…落ち着く…。」



未来も同じことを考えていたんだと思うと、嬉しくて、思わず頬が緩む。



「何…ニヤニヤして。」


と未来が不思議そうに私の顔を覗き込んできたので、


「ニヤニヤって…そこは、ニコニコって言おうよ。

私も未来と同じこと考えてた。

未来の匂い…落ち着くなぁって。」



「おぉ~~シンクロ♡

仲が良い証拠だな。

梨花も良い匂いだけど、めちゃくちゃ良い匂いがする~。

腹減った!!」



「今日は腕によりを掛けて作ってみたよ。お口に合うと良いけど♡」


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