1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~


「うん。

弁護士の仕事は、誇りを持ってやってる。

モデルの仕事の時も、誇りを持ってやって来た。

でも…弁護士になりたいっていうことは、大学の時…悩んで悩んで、でもそれでも自分で決めたの。

ずっと考えてきた将来の私の姿は、国際弁護士として、色々な人の相談に乗っている姿しか…もう考えられない。」




「じゃあ…尚更今の事務所辞めて、どうするんだよ。」



焦る未来に、私は冷静に話しだした。



「……でもね…私、弁護士として居ることと同時に、将来の私は、未来と一緒に歩いて行けたら……って、10年間考え続けてきた。

もう未来の隣に居ない自分なんて、想像できないの。」




「・・・・・・・・・・・。」




「未来に再会する前から考えてた。

…私ね、今の事務所から独立して、自分の事務所を構えたいの。

今の事務所のボスも理解してくれてる。


未来に再会して、ハッキリ決めたわ。


私…ボストンに事務所を構えたい。


沢山の人の相談に乗りながら、未来の傍で笑って居たい。」


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