1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
そんなことを考えながら悶々としていると、
「梨花ちょっと待ってて。」
未来がスッと立ち上がり、玄関の方に歩いて行った。
ちょっと待ってって言われたけど……返事は!?
未来は私と一緒に居たくないのかな…。
自分の頭の中に、そんなマイナスの考えが浮かんでくる。
すると……未来が戻ってきた。
未来が部屋に入ってくるのと同時に、フワッと辺り一面甘い香りに包まれる。
未来が手にしていたのは、大きな大きな薔薇の花束だった。