1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~


「梨花…ありがと。
梨花の気持ち、凄く嬉しかったよ。

でも正直…先を越されちゃったなって感じかな。」


未来が私の手を引き、ソファーから立ち上がらせる。



「梨花…俺、梨花の笑ってる顔が大好きだよ。

一生懸命な所も、頑固なところも、優しいところも。

そんな真っ直ぐで、キレイな心を持っている梨花に負けないように、

俺も梨花を…傍で支えていきたい。



俺の大好きな梨花の笑顔を、俺の手で守っていきたいんだ。


今日この花束を用意したのは、俺も梨花に自分の想いを伝えたかったからだよ。


この薔薇ね、108本あるんだ。


108本の薔薇の意味知ってる?」




私は首を横に振る。


すると、未来はフワッと私の大好きな笑顔を浮かべて…こう言った。



「108本の薔薇の意味は……




—————俺と結婚してください。




梨花…幸せにするから、俺と結婚してください。」


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