1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
その後、薔薇の花を花瓶に飾り、二人でソファーに座ると、未来は私の左手を取り、薬指にソッと指輪を通した。
「これ……エンゲージリング…!?」
未来が私の左薬指に付けてくれたのは、プリンセスカットのキレイなダイヤの指輪。
その指輪を見ながら、また涙が頬を伝う。
未来が私の涙を指で拭いながら、ポツリポツリと語りだした。
「本当は、今日俺から梨花にプロポーズする予定だったんだ。
ニューヨークとボストンって距離があるから、なかなか会えないだろ?
もう俺も梨花と一緒に居られないことに、限界を感じ始めてたから…。
ニューヨークの病院に、尊敬する医者が居て、そこに転院しようってずっと考えてたんだ。
そしてその話が決まった。
だから俺がニューヨークに行くつもりで、今日プロポーズを決行する予定だったのに…梨花に先を越された(笑)」
「~~~~っっ!!
そうなの??未来がニューヨークに来る予定だったの?」