1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
ずっと2人手を繋いで
~~未来side~~
結婚の挨拶をするために、急遽年末に日本に帰ってきた俺と梨花。
さすがにお互いの両親共に、俺たちが帰国している事を知っているのに、2人で居ることは出来ず、
蓮さんに結婚をするという報告をした後、お互いの実家に帰っていた。
ちょうど実家に来ていた祐太達と両親に、4月に結婚式を挙げるというと、
「あらぁ~急ねぇ~。」
と言う母さんの横で、美咲が当たり前だと言うように言った。
「全然急じゃない!
10年間も梨花ちゃんのこと待たせたんだから、遅すぎるくらいよ。」
すると…隣で祐太が
「美咲…お前が綾瀬寄りの考えなのも分かるけど、未来には未来の考えがあるんだよ。
綾瀬は未来のせいで、いくつものトラウマがあるんだ。
そのトラウマを取り除いてあげられるのも、未来だけなんだから…俺たちは口を出すべきじゃないよ。」
祐太の柔らかい口調に、俺は心底驚き、目を見開いた。