1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
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次の日、梨花の実家の最寄り駅で待ち合わせをしていた。
考えてみたら梨花の親に会うのも、実家に行くのも初めてだ。
うあぁぁ……。
緊張してきた……。
あまりにも緊張しすぎて、待ち合わせの1時間近く前に駅に着いてしまった。
両親に会ったら何て言おうとか、そんな事を考えていると、
10㎝程高さがありそうなヒールでカツカツカツっと音を鳴らしながら、目の前をもの凄くキレイな女性が通り過ぎて行った。
……と思ったら、俺の目の前から数歩離れた所で盛大に転んでしまった。
パンツスタイルだったから良かったものの…かなり痛そうだ。
慌てて駆け寄り、
「大丈夫ですか?」
と手を差し伸べ、擦りむいた手のひらにハンカチを当てると、俺の事をジッと見つめ、フワリと微笑み
「ありがとう。」
と言って立ち上がった。