1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
そして…梨花のお父さんが穏やかな口調で話し出した。
「それでね…未来くんに梨花。
日本に居る間に、籍だけでも入れて帰るのは、どうだい?」
その言葉に、俺の親まで騒ぎ出した。
「あっっそれ良いわ♡
2人は離れてる期間が長かったんだから、帰る前に籍入れちゃえばいいわよ。
私も早く梨花ちゃんを娘にしたいわぁ♡」
「私も未来ママの娘になりたい♡」
梨花までがそう言う…。
何?何?何??
俺…今日…
【娘さんをください!】
って言いに来たんじゃなかったっけ!?
何だか俺の話も聞かないで勝手に盛り上がってるけど……
せめて…
せめて……
せめて………
その言葉を言わせてくれ~っっ!
「あ……あの……
梨花さんと結婚させてください!」
とみんなの話を遮ってそう言うと、俺の両親、梨花の両親が同時に
「「「「だから合格だって!!」」」」
声を揃えて言った。
何だか想像してたのと違う!!
でも…梨花が笑ってるから
それで良いか♡
.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*..
そして…お互いの両親との顔合わせも無事(?)終了し、季節は春へと移り変わっていた…。